エラグ酸
ポリフェノールの一種「エラグ酸」。抗酸化作用に優れ、美白効果は肌の漂白剤と呼ばれるハイドロキノンと同等だと言われています。ここではエラグ酸が有効なシミタイプや成分の特徴について解説。適切なシミ対策をしたい方は目を通してみてください。
エラグ酸とは?
エラグ酸は、ラズベリー・ザクロなど濃い色のフルーツやナッツ類に多く含まれる天然由来のポリフェノールです。歴史は古く、発見されたのは1831年のフランス。約100年以上研究が続けられ、日本では1996年に医薬部外品として認可されました。さらに2002年には食品添加物として利用が可能となり、幅広い製品に配合されるように。安全性の高さに加え、高い美白効果と抗酸化作用が特徴で、特に美白効果は「肌の漂白剤」と呼ばれるハイドロキノンと同等だと言われているほどです。
エラグ酸が効果的なシミのタイプ
- 老人性色素斑 エラグ酸は紫外線を浴びて出来てしまった老人性色素斑に有効な成分です。シミのもととなるメラニンの生成を抑え、表面化するのを防いでくれます。
- 肝斑 体が抱えるストレスやホルモンバランスの乱れから発生しやすい肝斑。しかし、紫外線による肌ダメージからも発生すると言われているので注意が必要です。エラグ酸はメラニンを生む酵素の活動を鎮めてくれるので、肝斑にも効果を発揮します。
- そばかす 「雀卵斑」(じゃくらんはん)と呼ばれるそばかすですが、原因は点在する細かいメラニンの表面化。エラグ酸を取り入れることでメラニンの生成活動を穏やかにし、悪化を防ぐことができます。
- 炎症性色素沈着 炎症性色素沈着は、敏感肌に多くあらわれるタイプのシミです。高い抗酸化作用を持つエラグ酸を摂取することで、傷ついた細胞を酸化から防御できます。炎症を抑えて肌の老化や色素沈着を未然に防いでくれるでしょう。
エラグ酸がもたらすシミへの効果
エラグ酸はメラニン色素を生成する酵素「チロシナーゼ」にアプローチし、生成活動を防いで美白へ導いてくれます。チエラグ酸はチロシナーゼの動力源である銅イオンを奪うことでチロシナーゼの活動を防ぎ、メラニンを生ませないことでシミの原因をブロック。また、エラグ酸は高い抗酸化作用も併せ持っているため、老化を防ぎ、体の中からアンチエイジングできるのが魅力です。シミを防ぎつつ、若々しい肌を保てます。
エラグ酸の摂取方法
エラグ酸は市販の化粧水・乳液・クリームなどといったスキンケア化粧品の多くに配合されています。継続して取り入れやすいのがうれしいポイント。さらに、化粧品だけでなく食品やサプリメントからも摂取できます。体の外側・内側からシミケアができるので、お手入れ・食事ケアの両方で相乗効果を狙うのもよいでしょう。
エラグ酸を摂るときの注意点やリスク
医薬部外品として認可を受けたエラグ酸は、20年以上経った今でも安全性に関する指摘は報告されていません。さらに2003年には食品添加物として利用されていることから、安全性の高さが確立されています。毒性に関して大きな問題はほとんどないでしょう。ただ注意しておきたいのが、すべての方に対して安全である保証はないこと。エラグ酸は自然由来のポリフェノールなので、イチゴやザクロなど特定のフルーツに対してアレルギーを持っている方の場合はよくない反応が起こってしまう可能性があります。自身の体質に問題がないか確認した上で、使用を検討しましょう。
エラグ酸が含まれる食材
エラグ酸はザクロ・イチゴ・アサイーなどのベリー類や、アーモンドやクルミなどのナッツ類に多く含まれています。特に多いのは生鮮食品であるブラックベリー。体の酸化を防ぎつつ、ウイルスに強い免疫を作ることができるので、シミ改善と同時に健康効果も狙えて一石二鳥ですね。