トラネキサム酸 | シミに効く成分

トラネキサム酸の持つしみ・肝斑に対する美白効果と、服用から効果が出るまでの期間などに付いて解説。人によっては内服薬で副作用が出たり、使用できない場合もあるので、注意点についてもしっかりチェックしてみてくださいね。

美白成分トラネキサム酸の特長とその効果

トラネキサム酸とはもともと止血剤として開発されたもので、血友病・白血病などの治療のために使われていた人工アミノ酸の一種。シミや色素沈着など女性の顔に発生しやすいトラブルの予防・改善効果があると分かってからは、美白成分としての研究が進みました。

トラネキサム酸がとくに効果を発揮するのは、30~50代の女性に発生しやすい肝斑。1979年に肝斑の改善効果が文献報告されてからは、肝斑治療の内服薬として医療機関で処方されるようになりました。

OTC医薬品(一般用医薬品)として初めて肝斑改善効果が認められた成分でもあり、今では全国のドラッグストア・薬局などで入手できます。

トラネキサム酸のシミへの働き

肝斑が発生する原因の1つに、メラノサイト(色素細胞)の活性化が挙げられます。そのメラノサイトの活性化に関与する物質が、たんぱく質分解酵素「プラスミン」。トラネキサム酸にはプラスミンの働きを抑制する作用があるため、メラニン色素が生成される前にメラノサイトの活性化をブロックできるのです。さらに、ニキビなどによる皮膚のかぶれ・赤みを防いで、炎症性色素沈着を予防する効果もあります。

ただし、肝斑の改善効果が得られるのはトラネキサム酸を服用した場合のみ。内服薬の効果が現れるまでには少なくとも4~5週間はかかるといわれており、最低でも2ヶ月間の服用が必要です。

肝斑治療は保険適用外となっているので医療費は多少かさみますが(約1万円)、市販薬よりも格段に配合量が高いのでスピーディーで確実な効果が見込めます。

気になる副作用と注意点

トラネキサム酸は刺激の少ない成分で、肌につける化粧品であれば副作用の心配はありません。注意すべきは内服薬で、人によっては胸やけ・食欲不振・吐き気・眠気・下痢・発疹などのアレルギー症状を起こすことがあります。また、血液凝固作用があるので血栓がある人(脳血栓・心筋梗塞・血栓性静脈炎など)・血栓ができる恐れのある人・高齢者は使用できないケースがあります。

トラネキサム酸配合薬を使用する際は、医師の指示や決められた用法・容量・期間を守って使用することが大切。効果が出ないからと勝手に量を増やしたり、他の薬剤と併用するのはやめましょう。

参考レポート

【肝斑に対するトラネキサム酸療法】

こちらの報告では、トラネキサム酸の投与が、肝斑の治療薬として有効に働くのかを検証しています。実験では肝斑をもつ女性患者11人に1、2ヶ月間0.75~1.5gのトラネキサム酸を投与し続け観察。結果、すべての患者の色素沈着が軽減していたが、投与を中止すると、1、2ヶ月後には着色が再び現れています。なお、ここでは副作用はみられていません。ゆえに、肝斑の治療法として、トラネキサム酸の内服薬は有効であるということが確認されました。

https:/www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch1959/30/5/30_5_676/_pdf
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