炎症性色素沈着 | シミの種類と治療法

ニキビや肌荒れなど、炎症の跡がシミのようになってしまう炎症性色素沈着についての情報を掲載。炎症性色素沈着ができる原因や効果的な治療法、覚えておきたい予防法についてもまとめています。

シミの一種とされる炎症性色素沈着とは

炎症性色素沈着

炎症性色素沈着とは、ニキビや肌荒れなどで皮膚が炎症を起こし、その後に発生する色素沈着のことです。色は褐色~黒褐色、一般的なシミとは異なり傷に近い症状なので、形状は外傷の度合いによってまちまち。顔だけでなく、全身に現れるのが特徴です。

日本人をはじめとする黄色人種はメラニン色素が多いため、この炎症性色素沈着を起こしやすいと言われています。

炎症性色素沈着には「一時性」と「慢性」があります。一時性は、ヤケドや外傷が完治した際に残る色素沈着。一般的に、自然に消失することがほとんどです。慢性の場合は、アトピー性皮膚炎・ニキビ・タオルでの擦りすぎなどが原因。慢性的に炎症を繰り返して徐々に色素が沈着し、消えないシミになっているものを指します。

炎症性色素沈着ができる理由

皮膚が炎症を起こすと体内に活性酸素が増え、メラノサイト(色素細胞)を刺激。その結果、チロシナーゼという酸化還元酵素が活性化し、アミノ酸であるチロシンを黒色メラニンへと作りかえるのです。このメラニン色素が皮膚に残った状態が、炎症性色素沈着です。炎症性色素沈着が起こる原因にはさまざまなものがあります。

熱傷(ヤケド)・外傷

炎症性色素沈着になるかどうかは、熱傷・外傷の深さによって異なります。皮膚表面だけが炎症を起こしている場合は、一時的な熱傷・外傷なので1~2週間で症状が改善します。そのため、色素沈着になりにくいです。しかし、強い痛みがあって水膨れになった場合は、色素沈着になることも。

また、皮膚全体が損傷し、熱傷・外傷が皮膚の真皮層まで到達すると、痛覚がなくなります。傷口の表面は壊死して乾燥し、熱傷・外傷の痕が白く残ります。

ニキビ(吹き出物)

ニキビは、毛穴の出口にある角質が厚くなり、毛穴が塞がることで引き起こされます。毛穴の中で蓄積された皮脂によって、ニキビを発症させる「アクネ菌」が増殖、ニキビをつくります。ニキビの色素沈着には、赤黒いものと茶色いものの2種類があります。

赤黒い色素沈着は、炎症・化膿したニキビによって真皮にある毛細血管が破壊されることで出血。これにより、血液中にある赤い色素タンパク質「ヘモグロビン」が色素沈着するのです。

また、茶色く色素沈着するケースは、肌の色をつくる色素「メラニン」によるもの。ニキビなど外部の刺激によってダメージを受けると、炎症や化膿などから肌を守るため、メラニンが過剰に生成されます。

ニキビが原因で肌の細胞が破壊されている場合は、肌のターンオーバーが正常に行われないので、過剰に残ったメラニンが色素沈着として茶色く痕になります。

アトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎

皮膚がアトピーやアレルギーなどによって炎症し、症状が長引くと、表皮が破壊されてメラニンが真皮層に到達します。真皮層にあるメラニンはターンオーバーが難しく、改善するまでに長い年月を要します。

さらに、重い症状ほどかゆみが増しているので、その際に引っ掻いてかゆみを抑えようとすると、表皮が広い範囲で破壊され、真皮層にあるメラニンによって色素沈着が引き起こされます。

極度の日焼け

通常、肌は日焼けしても、メラニンの生成によって紫外線を吸収し、元の状態に戻ります。しかし強い紫外線にさらされ、重度の炎症になってしまった肌は老化が進みます。これにより、メラニンを過剰に生成するため、色素沈着になってしまうのです。

湿疹・あせも

湿疹は、外部からの刺激により肌のバリア機能が失われ、炎症が起こっている状態のこと。あせもはたくさん汗をかいた後、水ぶくれなどの症状が現れる疾患のことを言います。湿疹がある場合のあせもはかゆみを伴い、症状が悪化して肌を引っ掻いたりすると、色素沈着になることもあります。

化粧品かぶれ

化粧品に配合されているアルコール・オイル・香料・保存料などの成分が肌に合わず、乾燥や炎症を起こすことがあります。また、強い紫外線を浴びたり、ストレス、食生活・生活習慣の乱れなどが原因で、化粧品かぶれが起きてしまうことも。

その際は、化粧品の使用をストップすれば炎症を抑えることが出来ますが、改善には時間が掛かってしまいます。炎症した肌がかゆいからと言って、触って刺激してしまうと色素沈着になる可能性も。この場合は余計な刺激を与えないためにも、早めに皮膚科医に診てもらうことをおすすめします。

ナイロンタオルなどの長期使用

シャワーを浴びている時、ナイロンタオルやスポンジなどを使用して身体をゴシゴシ洗っている人は要注意。タオルやスポンジの摩擦が強ければ肌へのダメージも大きいので、メラニンが過剰に生成されます。これにより肌が黒ずみ、色素沈着になってしまうことがあります。

適切なケアを行えば、紫外線が原因のシミに比べて治癒しやすいのが特徴。ただし、色素沈着が起きている部位を紫外線にさらすと老人性色素斑となり、消えにくくなってしまうこともあります。とくに、慢性的な炎症後色素沈着は日頃からの注意が必要です。

治療法

比較的治癒しやすいとされている炎症性色素沈着は、早めにケアをすることでより高い治療効果を得ることができます。

美白化粧品

炎症性色素沈着の改善には、美白化粧品が有効です。とくにビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの美白成分が含まれているものを使用すれば、高い効果が期待できます。ビタミンC・トラネキサム酸などの内服も、合わせて行うとよいでしょう。どちらにしても、シミになってから早い段階でケアを開始することが大切です。

ケミカルピーリング

シミ改善にはケミカルピーリングも効果的です。ケミカルピーリングとは、フルーツ酸(AHA)やグリコール酸などを利用して古い角質を取り除き、ターンオーバーを促す方法。ピーリングを定期的に行うとメラニン色素を含んだ細胞がスムーズに剥がれ落ちるため、速攻性があるようです。ただし、状態によっては色素沈着を悪化させる可能性もあるため、専門家の診察・診断のもとで行うようにしましょう。

レーザー治療・光治療

化粧品やピーリングでも改善しない炎症性色素沈着は、レーザー治療や光治療で消すことができます。ただし、炎症が治癒してからすぐに照射を行うと悪化する恐れがあるため、注意が必要。確実なシミになってしまい、どうしても消えない場合に用いる方法だと心得ましょう。

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日常生活における対策法

通常のシミに比べて比較的治りやすい炎症性色素沈着ですが、油断は禁物です。まず、ニキビや炎症が起きたらしっかりケアを行い、痕が残らないようにすること。色素沈着になっても早い段階であれば美白化粧品やピーリングで改善することができるので、早め早めの対策を心がけましょう。

また、炎症性色素沈着の部分に紫外線をあてないよう注意。日焼けをすると色素がどんどん沈着して色が濃くなり、消えにくくなってしまうからです。日焼け止め・服・サングラス・UVカット化粧品などを活用し、紫外線が直接あたらないよう気をつけましょう。

肌に炎症を起こすような刺激を避けることも重要です。ナイロンタオルで強く体をこする・顔をごしごし洗う・過度な力を入れたマッサージなどは厳禁。皮膚なとてもデリケートなものです、丁寧で優しいケアを心がけるようにしましょう

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