友利新先生が教えるシミ対策ガイド

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顔のシミを改善・予防するための正しい対処法 » 脂漏性角化症の正しい対策・治療法ガイド

脂漏性角化症の正しい対策ガイド

シミの一種である脂漏性角化症は、年齢を重ねるごとに増えるのが特徴です。そんな脂漏性角化症の詳しい特徴や原因、対策方法などを紹介。クリニックで行なっている脂漏性角化症の治療方法もまとめています。

盛り上がったシミが特徴の脂漏性角化症

脂漏性角化症

脂漏性角化症は、加齢による皮膚の老化や紫外線などによって顔や身体に現れるシミの一つ。別名、老人性いぼ、または老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)とも呼ばれています。

男女ともに発生しやすく、盛り上がったシミなのが特徴。シミの一種である老人性色素斑(別名、日光性色素斑)と一緒に発症する場合もあります。

顔のどの部分にできやすいの?

足の裏や手のひら以外の箇所ならどこにでもできやすい脂漏性角化症。そのなかでも太陽の光を受けやすいフェイスライン、特に額やこめかみなどによく見られます。

また、顔だけでなく頭部や前胸部、手の甲、日の当たらない脇の下や腹部、股、太ももといった箇所にも発生する場合があるようです。

特徴や見分け方って?

日光中の紫外線による肌の老化が原因と言われている脂漏性角化症は、角質が厚くなりシミが盛り上がっているのが特徴です。

表面は乳頭状や顆粒状を呈していて、色は褐色~黒色とさまざま。1mm~5cmくらいまで大きくなることもあります。

脂漏性角化症は再発しやすいシミで自然消滅することがなく、放置すると加齢とともに少しずつ増大。時にかゆみが生じる場合があります。

悪性化してがんになることはありませんが、短期間で脂漏性角化症が全身に多数出現してかゆみが生じる場合は、「Leser-Trelat徴候」と呼ばれる内臓の悪性腫瘍が隠れている場合も。少しでも異変を感じたら医療機関を受診しましょう。

何歳くらいから目立ち始めるの?

脂漏性角化症は主に40代以降に出現しやすいと言われていますが、早いと20代で出ることも。年齢を重ねるとともに増える皮膚の良性腫瘍で、80歳以上の場合ほとんどの人にある皮膚の老化現象の一つとされています。

ほかのシミとの違いって?

ほかのシミとは違い、イボ状に盛り上がるのが特徴の脂漏性角化症。一見ホクロのようですが、触るとザラザラとした感触があり、たまにかゆみが生じることがあります。

日光を浴びやすい顔や首、頭部以外で、日に当たらない脇の下や腹部、太ももなどの部分に発生するのも脂漏性角化症ならでは。年齢を重ねるにつれて現れやすく、80歳以上のほとんど全ての人に現れるのも特徴の一つです。

加齢によって発生しやすい脂漏性角化症の原因・メカニズムとは?

年齢を重ねるにつれ発生しやすいとされる脂漏性角化症。では、脂漏性角化症ができる原因やメカニズムとはいったいどのようなものなのでしょうか。詳しく解説します。

脂漏性角化症の原因

脂漏性角化症の大きな原因は紫外線だと考えられています。長年日光にさらされることで、日光中の紫外線により皮膚の表皮基底細胞の遺伝子に異常が生じたことが原因で起こる顔や手足などのシミ。一部の脂漏性角化症は、シミの種類の1つである老人性色素斑が盛り上がって発生します。

そのため、脂漏性角化症は老人性色素斑に比べ遺伝子異常が強くなっている現れとも言えます。

また、年齢を重ねると普段あまり紫外線を浴びない脇の下や脇腹、腹部、股などに脂漏性角化症が現れることも。これは加齢により表皮の遺伝子に異常が生じたものだと考えられています。

脂漏性角化症のメカニズム

脂漏性角化症のメカニズムは、基本的に老人性色素斑などのシミができるメカニズムと同様です。

日光中の紫外線を浴びると、皮膚の最も上にある表皮は紫外線による刺激から皮膚を守ろうとメラニン色素を生産。メラニン色素は通常、紫外線が皮膚の奥の真皮まで届かないようガードする役割を持っています。

しかし、紫外線を大量に浴びたり加齢の影響により新陳代謝が悪くなったりすることで、メラニン色素が肌に蓄積。この沈着したメラニン色素がシミとなるのです。

クリニックで行なっている脂漏性角化症の治療

基本的な脂漏性角化症の治療法として、レーザー治療や液体窒素を用いての凍結療法、切除術などが挙げられます。ここでは、それぞれの治療法について解説。治療の特徴や代表的な施術法などをまとめています。

レーザー治療 液体窒素 切除
痛み 輪ゴムで弾くような痛み 多少あり 少ない
施術時間 20~30分 数分程度 電気焼灼の場合は10分程度
治療回数 基本的に1回の施術で除去 数回 基本的に1回の施術で除去
シミの消え方 治療箇所がかさぶたになり、1~2週間で自然と剥がれる。 数日で治療箇所がかさぶたになり約2週間で自然と剥がれる。 2週間ほどで手術の傷跡が残らず治る。

レーザー治療

レーザー治療は、色素のある箇所を完全に除去でき、治療後に傷が残らないのが大きな特徴です。施術中は人によって輪ゴムを弾いたような痛みはありますが、基本的に1回の施術で除去が可能。術後は治療箇所がかさぶた状になり、1~2週間ほどで剥がれます。

レーザー治療の代表的な施術としては、炭酸ガスレーザーやQスイッチレーザーなど。特に炭酸ガスレーザーの場合、盛り上がりの程度に限らずほとんどの脂漏性角化症が治療可能です。

治療後に色素沈着が生じる期間は液体窒素での治療と比較すると短く、数ヶ月となっています。

光治療

IPLと呼ばれる光を利用して施術を行なう光治療は、単一の波長だけでなくいろいろな波長を同時に出力できるのが特徴。また、広範囲にわたり弱い光を照射することができるため、短い時間かつ肌への負担を少なく治療できます。光治療の代表的な施術は、フォトフェイシャルやフォトRF(オーロラ)、フォトブライトなどです。

光治療による脂漏性角化症の治療も可能。光治療の強い光を照射することで脂漏性角化症の黒色メラニンに反応し、熱を発して細胞にダメージを与えます。ただし、0.5mm以上の盛り上がりがある場合、効果がありません。また、たとえ脂漏性角化症を除去できたとしても半年~1年ほどで再発する可能性があります。

液体窒素での治療

皮膚科クリニックではほとんどが行なっている液体窒素での冷凍凝固治療。保険が適用されるため、比較的安価で治療できます。

この治療法では、綿棒に液体窒素を含ませ脂漏性角化症に直接押し当て冷凍凝固。異常な表皮細胞を破壊し除去します。治療後は数日ほどで治療箇所がかさぶたとなり、約2週間で自然と剥がれるように。何度か通院する必要がありますが、ダウンタイムがほとんどなく治療できます。

費用を抑えて治療したい人や、ダウンタイムの短い治療を受けたい人に適した治療法です。

ただし、治療中や治療後に痛みが生じることも。また、軽い冷却の場合は再発、反対に強く冷却した場合は傷跡が残る可能性があるため、経験豊富な施術者のいるクリニックで治療を受けるようにしましょう。

切除での治療

切除での治療では、電気メスを使用して脂漏性角化症の組織をごく浅く表皮から剥ぎ取る、または電気焼却します。浅く切除することで、通常約2週間で施術部位が治るようです。

電気焼灼の場合10分程度で治療できるうえに、電気メスによる外科的な皮膚良性腫瘍摘出術の場合、保険が適用されることも。短い時間で施術を受けたい人や、傷跡を残したくない人、安価で治療したい人などに適した治療法と言えそうです。

ただし、この治療法の場合削りが浅いと再発、深く削った場合では傷跡を残してしまう可能性も。また、電気メスや電気焼却で治療を行なっている皮膚科クリニックが少ないのが現状です。

友利先生が解説!脂漏性角化症の治療法についてもっと詳しく>>

脂漏性角化症の対策方法

早ければ20代から出現し始め、年齢とともに増えると言われている脂漏性角化症。一度できてしまったら対処するのに時間を要してしまううえに、放置するとだんだん濃くなってしまいます。

ここでは、そんな脂漏性角化症の対策について解説。できてしまった脂漏性角化症の対処法や、未然に防ぐ予防方法などをまとめました。

できてしまった脂漏性角化症の対処法

たとえ日焼け止めを塗り万全にシミ対策を行なっていたとしても、加齢によってシミは出やすくなってしまうものです。そのようなときに化粧などでシミを隠してしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、脂漏性角化症の場合、放置してしまうと少しずつ大きくなってしまい、やがて化粧では隠せないほどの大きさに悪化してしまう可能性も。シミが出始めたらケアを行なうサインだと認識しておくと良いでしょう。

脂漏性角化症の対処法として最も確実なのはクリニックでの治療です。

クリニックによって行なっている治療法はレーザー治療や液体窒素による冷凍凝固治療、光治療などさまざま。それぞれの治療方法を把握しつつ、医師と相談しながらベストな治療法で脂漏性角化症を改善しましょう。

脂漏性角化症ができないための予防方法

紫外線が大きな原因とされる脂漏性角化症は、野外で仕事やスポーツをしている人に多く見られる傾向にあります。また、色が白く外出時に日焼け止めや化粧を行なわない人の場合、中年期頃から脂漏性角化症が多発する可能性があるようです。

日焼けサロンによく行く人も20代前半から老人性色素斑、20代後半には脂漏性角化症が出る場合があるので注意しましょう。

脂漏性角化症を防ぐ方法とは?

脂漏性角化症の予防対策としては、日焼けをしないことが最も効果的です。外出する際には日焼け止めを塗り、紫外線を避けるため帽子やサングラスをつける習慣を身につけましょう。できるだけ早いうちから行なうのがベストですが、新たな脂漏性角化症を発生させないためにも、年齢関係なく予防しておくことが大切です。

また、紫外線だけでなく普段の生活のなかでも肌にダメージを与え、シミを進行させる可能性のある要因が隠れています。栄養バランスの整った食事や十分な睡眠時間をとるなど、生活習慣の見直しを行なうことも大切です。

脂漏性角化症は老人性色素斑などのシミから変化することも多いため、脂漏性角化症になる前にシミの段階で治療しておくのも効果大。クリニックではレーザー治療や光治療など、さまざまな治療が用意されているので、クリニックの医師と相談しながら脂漏性角化症になる前のシミを治療してはいかがでしょうか。

脂漏性角化症の予防法についてもっと詳しく>>

サイト監修表参道スキンクリニック
友利 新医師

クリニック勤務と非常勤講師も務める女性医師

沖縄県宮古島出身の友利医師は、東京女子医科大学卒業後、東京女子医科大学病院の内科に勤務を経て皮膚科へ転科。現在は東京都内にある2つのクリニックに勤務の傍ら、琉球大学医学部の非常勤講師に就任しています。医師という立場から美容と健康を医療として追究しており、雑誌やテレビなどで美しく生きるための啓蒙活動を展開中です。

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